湿気が痛みを呼ぶ

 関東も梅雨入りし、晴れた日でも湿度が高く感じるようになりました。

 湿邪というのは停滞する性質があるので、体内に入るか、或いは体内で発生すると気血の流れを阻害します。そうすると「不通則痛」なので痛みが出ます。この時期に膝や腰の痛みが出る症状は湿邪が原因という場合が多くなります。

 古傷があるような人もこの時期に不意に痛んだりすることがあります。私も最近10年以上前に脱臼した肘が痛みます。そういうのも湿邪の停滞が原因と思われます。

 湿邪は風邪と同様冷えや熱と結びつきやすい邪気です。特にこの時期は冷房による冷えが湿邪と結びついて痛みを起こすような症状が増えてきます。沖縄で開業していた頃は6月になるとそういう患者さんをよく治療しました。

 この時期にどこかが痛むという場合は湿邪が原因である可能性が高いです。汗を流して余計な水分を排出するとともに、ストレッチなどで経絡の疎通を改善すれば、多少は改善するでしょう。ただ、一般的なストレッチはやはり経絡という概念で組み立てられているわけではないので、経絡の疎通が前提にある導引や太極拳などがお勧めですが、日本で正しく学んでいる指導者は非常に少ないので、インチキなものを習うぐらいならラジオ体操でもやったほうがまだましです。