アトピー性皮膚炎4 ステロイド薬使用者にどう対応すべきか

 アトピー性皮膚炎に対する西洋医学の一般的な治療はステロイド軟膏の塗布です。最近ではタクロリムス軟膏というのもあるようです。

 ステロイド軟膏は副作用があるとして問題視されています。タクロリムス軟膏の場合も使用によって悪性腫瘍の発生率が高まるリスクがあるようです。

 どちらにしても根本的な治療ではなく、上から蓋をして症状を抑えているだけのものなので、使わずに済むならばそれにこしたことはありません。

 但し、現在既に軟膏を使用している患者さんに急にその使用をやめさせるようなことをすべきではありません。上に「蓋をしているようなものだ」と書きましたが、蓋をして症状を抑えているときに、内部を改善しないままぽんと蓋をとってしまったら、症状がどっと噴出します。

 急激に症状が噴出した状態ではこちらはほとんど手をつけられませんから、ある程度落ち着くのを待つしかありませんが、その間患者さんは苦痛にさらされることになります。

 だから、臨床においてむやみにステロイド軟膏の使用をやめさせるべきではありません。治療の経過と患者さんの状態をみながら漸減させるのが正しい対応の仕方です。

 ここのところを理解しないで、ただステロイド軟膏の害のみ説いているような鍼灸師はアトピー治療の実際を知りません。