アトピー性皮膚炎2 アトピーの中医学的分類2

 今回は湿潤型のアトピーに対する中医学的な分類と対応です。

 湿潤型は気虚型、湿盛型、湿熱型、に分類できます。

1.気虚型
 多くは肺気の虚証によって皮膚が栄養不足になり、また表皮のコントロールを失ったために弱った皮膚に水分が滲みだしてしまったものです。

2.湿盛型
 肺気虚がさらに進んで水分代謝能力が低下したために体内に余分な水分がたまってしまい、それが皮膚に滲みだしてしまったものです。

3.湿熱型
 2の段階の湿邪にさらに熱が結びついてしまったような場合です。熱が加わるとかゆみが強くなります。湿邪は同じところに留まる性質があるので、かゆい場所が一定の場合は湿熱と考えられ、あちこちかゆい場所が変わる場合は風熱もしくは湿熱に風邪が加わって熱をもった湿邪が風邪によって運ばれているものと考えられます。

→対応
 気虚の場合は体内の水分量自体は正常と思われるので肺気を強めて皮膚に無駄な水分が行かないようにします。湿盛型になると今度は去湿=水分の排出機能を高めて余分な水分を体外に出すような治療が必要となります。

 湿熱までなっていたら熱を抑える治療を先にして、それから水分代謝を高めます。水分だけ除くと残った熱により乾燥型に移行してしまう可能性があります。

 一応乾燥型と湿潤型に分けて解説しましたが、この二つは患者さんの体調や季節によって入れ替わる場合があります。