中医学での冷え性の考え方
手足が冷える原因は、主に四肢の末端に血流を届ける力が足りていないか、血管が細いか、血液そのものが少ないかの3つが考えられます。
他に自律神経の失調によるものも考えられますが、それは自律神経失調自体の治療を行います。
まず、血流をとどける力がすくないのは血流を促す気の力が弱いか、気が少ないかが原因です。血流を促す気は宗気といって、これは肺が吸い込んだ気と飲食物の精気が合わさってできたものです。ですからその働きが弱いということは肺か脾の働きが弱いということです。
血管が細く血流が滞りやすいのは心気の働きが弱いことが考えられます。
血液が少ないのは血液をつくる栄養不足で、これも脾の働きが弱いことが考えられます。
臍温灸での冷え性治療
臍温灸は臍=神闕穴をあたためます。それによってまず内臓があたためられます。また心臓や肺など臍と離れている臓器も、陽気の働きが活発になることで機能が高まります。
単純に血流が悪い場合は内臓の機能が高まることで血流が改善され、手足に血液が供給されることで冷えが改善されます。
また、血液が足りない場合も長く続けることで胃腸の働きが改善され、それにともない必要な栄養分も吸収されるようになるので徐々に血液が作られるようになります。それが流通すれば同様に冷えが改善されます。
その他の冷えについて
手足に行く血流量が減るのは、先に内臓の冷えがある場合も考えられます。この場合、人体は内臓を養うことを優先させるので、手足に行く分の血液が内臓にまわされて、結果手足が冷えることになります。
この場合も内臓が温められれば手足に血液をまわす余裕ができるので、手足の冷えも改善されます。
継続治療の必要性について
臍温灸は内臓をあたためて機能を高めていくことを目的とした治療であるという性質上、一回・二回の治療ではあまり効果は望めません。
ゆえに当院では1ヶ月定額コースのみの受付となっております。臍温灸の場合は1ヶ月1万5千円の定額で1ヶ月間何度でも治療を受けられます。週2~3回来ていただければ効果が出やすくなります。定額制ですので、追加料金はありません。
ただし他の治療と併用の場合は別途料金をいただきます。
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